いよいよ今週は日本ダービー。ということで、ここまでのクラシック戦線を振り返ってみたのですが、今年のクラシック戦線は新世代の種牡馬たちの産駒が大活躍。ディープインパクト産駒は1頭も馬券に絡めず・・・という状況ですので、勢いのある新世代の種牡馬たちのデータをまとめてみました。

桜花賞

1着 アーモンドアイ(父ロードカナロア)
2着 ラッキーライラック(父オルフェーブル)
3着 リリーノーブル(父ルーラーシップ)
4着 トーセンブレス(父ディープインパクト)
5着 マウレア(父ディープインパクト)

皐月賞

1着 エポカドーロ(父オルフェーブル)
2着 サンリヴァル(父ルーラーシップ)
3着 ジェネラーレウーノ(父スクリーンヒーロー)
4着 ステルヴィオ(父ロードカナロア)
5着 キタノコマンドール(父ディープインパクト)

オークス

1着 アーモンドアイ(父ロードカナロア)
2着 リリーノーブル(父ルーラーシップ)
3着 ラッキーライラック(父オルフェーブル)
4着 レッドサクヤ(父ディープインパクト)
5着 マウレア(父ディープインパクト)

ロードカナロア

引用元: netkeiba様
まずは桜花賞、オークスと制したアーモンドアイを輩出した、新種牡馬ロードカナロア。現役時代はG1 6勝を含む(13-5-1-0)という圧倒的な成績。まさに近代最高レベルの名馬。アーモンドアイがオークスを勝ちましたが、現状はデータから産駒の適距離はマイル以下という考えは変わらず。2000超は出走数が少なく率が高くなっていますが、それなりの出走数のある1700-2000はマイル以下よりも成績がかなり落ちますので、2000超も数を重ねれば1700-2000に近い数字になっていくのではないかと予想しています。

もちろん父キングカメハメハですので、ロードカナロア自体も中長距離で通用したのではないかと思いますし、私も見てみたかったです。しかしエリザベス女王杯1着&オークス2着の母を持つアーモンドアイでさえ、ルメール騎手が「桜花賞は楽に勝ったが、今日(オークス)は精一杯だった」という旨の発言をしていたのが気になりますので、やはりマイル超が適距離とは言いにくいです。

2018.5.20時点での産駒成績
距離 成績 勝率 連対率 複勝率
1000-1200 20-9-19-85 15% 21% 36%
1300-1600 40-28-21-176 15% 25% 33%
1700-2000 8-10-7-79 7% 17% 24%
2100-2400 1-1-0-6 12% 25% 25%

オルフェーブル

引用元: netkeiba様
こちらも今年の3歳世代が初年度産駒になる新種牡馬オルフェーブル。ロードカナロア同様に(12-6-1-2)という圧倒的な成績を残した名馬で、こちらは2400以上を主戦場として活躍。ただまだ3歳世代ということで2400以上のレースが少なく、全体的にロードカナロア産駒よりも成績が下回っている状況です。エポカドーロが皐月賞を制しましたが、中距離とマイルの成績がそこまで大きく変わらないというのは意外でした。

出走数は少ないですがやはり2000超の成績が良いですし、父ステイゴールドは7歳まで活躍しましたので、古馬になって長距離レースが増えてからが本領発揮なのではないかと思います。まずはダービー、菊花賞も産駒の活躍が楽しみです。

2018.5.20時点での産駒成績
距離 成績 勝率 連対率 複勝率
1000-1200 1-1-2-34 2% 5% 10%
1300-1600 9-7-13-90 7% 13% 24%
1700-2000 21-32-21-195 7% 19% 27%
2100-2400 2-3-2-14 9% 23% 33%

ルーラーシップ

引用元: netkeiba様
今年の3歳馬が2世代目となるルーラーシップ。現役時代は芝1800-2400で活躍。オルフェーブルとは現役時代に3度対戦し、1度も先着することが出来ませんでした。またクイーンエリザベスCを制するものの国内G1には手が届かずでしたが、産駒は初年度からキセキが菊花賞制覇、ダンビュライトも皐月賞3着と好走し、順調な種牡馬生活をスタートさせています。今年のクラシックではリリーノーブルで桜花賞3着&オークス2着、サンリヴァルで皐月賞2着と3戦続けて馬券に絡んでいます。

長距離が得意というよりは2000-2400くらいが適距離のように思います。オークスではリリーノーブルが予想通りラッキーライラックを逆転しましたが、ダービーでも産駒による逆転はあるでしょうか。馬券的には上記の2種牡馬と比較すると人気薄で好走する馬がいますので、楽しみなところです。

2018.5.20時点での産駒成績
距離 成績 勝率 連対率 複勝率
1000-1200 4-8-5-78 4% 12% 17%
1300-1600 23-28-29-253 7% 15% 31%
1700-2000 85-73-71-551 10% 20% 29%
2100-2400 20-12-10-80 16% 26% 34%
2500- 3-0-3-16 13% 13% 27%

ディープインパクト産駒、ハーツクライ産駒の逆転はあるか

ダービーの個人的な注目ポイントはここです。

昨年のクラシック戦線では桜花賞2着リスグラシュー(ハーツ産駒)、皐月賞1着アルアイン(ディープ産駒)、オークス3着アドマイヤミヤビ(ハーツ産駒)、ダービー2着スワーヴリチャード(ハーツ産駒)&3着アドミラブル(ディープ産駒)と賑わした2頭。しかし今年のクラシックではかろうじてディープ産駒が掲示板に載ったものの、ハーツ産駒は全頭着外。

しかしダービーにはディープ産駒から有力馬が多数。1番人気が予想されるダノンプレミアム、皐月賞1番人気のワグネリアン、皐月賞5着のキタノコマンドールなど。ハーツ産駒もグレイルやゴーフォザサミットなど穴人気しそうな楽しみな馬が出走予定。

新世代の種牡馬の勢いを評価するか、リーディングのディープ産駒を信じるか、はたまたハーツ産駒か。枠順が出てからにはなりますが、私はオークスに引き続きルーラーシップ産駒(サンリヴァル)を軸に考える予定です。あくまで予定ですが。ちなみに上記種牡馬は関係のない話ですが、ステイフーリッシュに藤岡佑介騎手が乗れなくなったのは本当に残念です。